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海外のマーケティングをキャッチできてる? 最先端の情報を得るための『海外カンファレンスの歩き方』

 日本のマーケティングはアメリカやヨーロッパに比べて何年も遅れていると言われます。しかし、輸入された技術や考え方が普及した頃に取り組み出すと、先行者利益は得られず、競合との差もつけられません。最先端の情報を得るために乗り出していきたいのが、海外カンファレンスです。参加に際して参考にしてもらいたいのが、翔泳社から発売した『海外カンファレンスの歩き方』です。

海外カンファレンスの歩き方』はマーケターを始めとした業界の有識者10名が、海外の11のカンファレンスを紹介する1冊(電書のみ)。MarkeZineでの連載をまとめたものなので、記事を読んだことのある方もいるかもしれません。

 国内で先駆的なマーケティングに取り組んでいると言われる企業は、欧米企業と変わらないような早さで新しい情報をキャッチしています。そこには未知というリスクもありながら、大きな先行者利益を得られる可能性があります。少しでも早く海外の情報を得て自社で検討するには、みずから海外カンファレンスに参加しなくてはいけません。

 ですが、参加のハードルが高いのも事実。本書ではカンファレンスを紹介するとともに、著者陣それぞれの準備方法や取り組み方も紹介されています。

 例えば、アタラの高瀬優さんは「eMarketer」や「Adexchanger」など海外メディアの記事に日頃から触れることをお勧めしています。同社の清水一樹さんはセッションタイトルだけでなく登壇者の経歴をチェックすることでカンファレンスの特徴が見えてくると言います。

 英語に関して不安がある方は、カメラを通してスライド(テキスト)を翻訳してくれるアプリや音声翻訳アプリを使うという手があります。また、電通 CDCの森直樹さんはセッションを録音し、あとで英文書き起こしを行う(依頼する)ことを提案。聞き取れなくても読めはする、という方なら非常に有効な方法です。

 デジタルインテリジェンスの榮枝洋文さんは、この機会にしかない登壇者との接触を強く推奨しています。オープニングパーティや講演の合間のロビー、セッション終了後の出待ちなど、少ないチャンスを見つけてコミュニケーションすべしとのこと。とにかく短く「講演のお礼、事業内容と用件、連絡先をもらえないか」を伝えることがポイントだそうです。

 そしてtoBeマーケティングの小池智和さんは、現地参加の日本人と会うことを目的の一つにしています。カンファレンスによっては数百人が参加するそうなので、ぜひモチベーションが高い状態で交流してみてください。

 海外カンファレンスに参加するには渡航費など金額面だけでなく、時間も投資することになります。質の高い情報やつながりをより多く得て、仕事に還元するためには、現地での行動だけでなく準備や帰国後の振り返りも重要です。特にまだ一度も参加したことがなくて不安な方や、この3月の「Adobe Summit 2018」「Domopalooza 2018」などに参加される方は、ぜひ本書を参考にしてみてください。

目次

1章 SMX Advanced
SMX Advancedの概要
世界中のトップ検索エンジンマーケターが集結
キーノートは必ず参加すべき!聴講セッションの選び方
10年参加し続けて得た2つの視点
開催地シアトルの魅力と楽しみ方
英語に自信がなくても大丈夫!海外カンファレンスを攻略するコツ

2章 カンヌ・ライオンズ
カンヌ・ライオンズの概要
伝統を重んじ溺れず、進歩を求めて驕らず
コミュニケーションビジネスの本質がある
実際の作品に触れ、また世界的著名人の話を直接聞けるチャンス
日本にいる時と同じ生活リズムを意識する
英語のトレーニング方法

3章 ClickZ Live
ClickZ Liveの概要
ブースの傾向から、今後日本で流行るソリューションの流れを予測
セッションタイトルだけでなく、登壇者の経歴をチェックしよう
その場で鮮度の高い情報交換をする方法
スマホの翻訳アプリを侮るなかれ
得た知識をアウトプットする機会を作る

4章 PROGRAMMATIC I/O
PROGRAMMATIC I/Oの概要
プログラマティック広告のエコシステムを俯瞰できる
公式アプリの活用で、参加者とのコンタクトも容易に
複数のセッションから浮かび上がってくるキーワードを捉える
カンファレンスに集中できる環境づくり
海外メディアの記事に日頃から触れてみよう

5章 CES(Consumer Electronics Show)
CES (Consumer Electronics Show)の概要
テクノロジーが生活者に与える影響は計り知れない
公式アプリを味方に/専門セッションで米企業トップの考えに触れる
実は海外カンファレンスはCESが初めて
ICレコーダーは英語が苦手な私の生命線
孤独のススメ

6章 Pubcon
Pubconの概要
世界最大のSEOカンファレンス
参加するセッションを選択するコツ
Googleが新たな構想を発表する場
秋・冬のラスベガスは寒さ対策が必須
海外のSEO情報を収集する方法

7章 SXSW(South by South West)
SXSW(South by South West)の概要
「近未来」に触れるなら、ここだ!
計画はあきらめろ、友達も放っておけ!未知の情報と人に、出会おう!
会場行きのバスが来ない!見知らぬアメリカ人がつかまえたタクシーに便乗する
海外のほうが頭が冴える。僕の場合、着想は、たいてい海外で
自分の英語能力の範囲で必死に聴く。聴こえて来たキーワードだけでもいい

8章 Advertising Week New York
Advertising Week New Yorkの概要
講演を聴くよりも、ビジネス創出が重要だ
講演内容はきっかけにすぎない。それ以外の現場の価値をいかにつかむか
カンファレンスで関係を作るためにすべきアクション
VIPとの有効な接触シチュエーションはこれだ!
講演・展示の外にビジネスがある

9章 Adobe Summit
Adobe Summitの概要
マーケティングテクノロジーの最新潮流をリアルタイムに感じる
大量にあるセッションから最適なセッションを選ぶコツ
ブースは有用な情報の宝庫
ラスベガス出張の必需品と事前準備
英語が苦手な方が、最初に行く海外イベントとして最適

10章 Domopalooza
Domopaloozaの概要
経営者が最も熱心に活用するITツール
米国を代表する企業の経営者から、データドリブン経営の実践を聞く
イベントを体感する中で、ビジネスポテンシャルを感じる
海外での不測の事態に備えて
企業と参加者の本気がぶつかり合う、希少な機会をモノにする

11章 Dreamforce
Dreamforceの概要
最新のテクノロジーと未来のコンセプトが溢れている
Salesforceユーザー/社員/パートナー、それぞれの立場で参加する意義
日本から参加する方々との交流から、ビジネスの機会が生まれる
便利なものはできる限り持っていく
現地でしか味わえない経験やビジネスの機会を得る

海外カンファレンスの歩き方

Kindle その他


海外カンファレンスの歩き方

編集:MarkeZine編集部
発売日:2018年3月3日(土)
価格:756円(税込)

本書について

本書では業界の有識者がオムニバス形式で、マーケターをはじめビジネスパーソンが参加すべきおすすめの海外カンファレンスを紹介します。

※電書のみ。販売サイトは順次追加予定。

 

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この記事の著者

渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)

 翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2018/03/13 07:00 https://markezine.jp/article/detail/28025

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