SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2024 Spring(AD)

“CMOの右腕”、マーケティングのビジネスへの貢献度を最大化するMOpsの役割と組織体制を解説!

「個別最適化から全体最適化へ」RevOpsの役割

 MOpsの体制を整え、マーケティングパフォーマンスを可視化できるようになった場合、次に気になり始めるのが部門間の溝ではないだろうか。各部門で個別最適化され過ぎているケースもあるだろう。そこで最近欧米でも話題になっているのがレベニューオペレーション(RevOps)だという。

 RevOpsとは、戦略的にマーケティング、営業、カスタマーサクセスを統合し、データプロセス管理を通してレベニューの成長をサポートするチームもしくは役割を指す。

 各部門で最適化することは大切であるものの、それはあくまで一連の流れの一部を担っているだけに過ぎないため、最終的には、マーケティング、セールス、カスタマーサクセスを一気通貫でつなげて見ていく必要がある、つまり「個別最適化から全体最適化へ」という考え方から成っている。

 米国でも「RevOpsのチーム、もしくは部門があると答えた企業は67.5%」となっており、MOpsよりは低いものの、まさにこれから注目される取り組みと考えられるだろう。

レベニュー組織体制がAI活用の成功の鍵となる

 「レベニュー組織体制は今後活用の広がるAIについても重要な役割を担っています」と廣崎氏は語る。

 テクノロジーの進化とともにテクノロジーの民主化が広がり、特に生成AIブームの到来でマーケターが現場でAIを活用することも多くなった。

 この流れはポジティブなものと捉えられる一方、部門ごとに活用するAIツールが異なる場合、学習内容のサイロ化や個別最適化が過度に進んでしまうと考えられる。結果として、収益にどう貢献したかや学習内容が組織全体に適用できるかかがわからなくなってしまうため、廣崎氏は「AIを効果的に活用するための組織体制やテクノロジー管理体制が整っていなければ、近い将来にカオスになってしまうのではないか」と警鐘を鳴らす。

 欧米においては、これまでMAやSFAにセールスやマーケティングがデータを集約・管理していたものを、レベニュー組織全体でデータウェアハウスやCDPなどを活用することでレベニューに関わるデータを集約し、その上にAIやBIツールをつなげる企業が増えているという。

 「欧米の最前線では、マーケティングからセールス、カスタマーサクセスのプロセスの最適化を行うというビジョンのもと、このような整理が進められています」(廣崎氏)

 最後に廣崎氏は日本における体制の進め方について語り、講演を終えた。

 「マーケティングを担当する皆さんの場合はまずMOpsの体制を整えることから始め、その効果を示すことで順にセールス、カスタマーサクセスとレベニュー組織の立ち上げにつなげていただければと思います。本日お伝えした内容が、マーケターの皆様の参考になれば幸いです」(廣崎氏)

マーケティングオペレーションに特化したコミュニティ、MOps Japan

日本のトップマーケター・マーケティングオペレーションプロフェッショナルが集う「MOps Japan」に参加しませんか?隔週配信のニュースレターではグローバルのトレンドなど最新情報をお届けしています。 詳細はコミュニティーサイトにてご確認ください。

 

マーケティング人材育成からオペレーションモデル構築まで様々な角度から支援

マーケティング戦略、マーケティングオペレーションモデルの設計に関してご関心お持ち頂いた方は、是非お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせページ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2024 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ゼロワングロース株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/04/16 10:00 https://markezine.jp/article/detail/45121

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング